本日、HSP(Highly Sensitive Person)の交流会に参加したのですが、そこで出会ったドイツ人女性から海外のHSP事情を伺いました。一般的に海外の方は自己主張が強く、内向的なHSPはとても少ないのではと思っていましたが。
彼女は、流暢な日本語で日本文化について語ってくれる、とても魅力的な女性でした。大学では日本語を勉強していたとのことです。しかし、その明るい笑顔の裏には、HSPの悩みを抱えていたことが分かりました。
ドイツも所謂欧米国ですが、率直で自分の意見をはっきりと言う傾向があるそうです。そのため、彼女はこれまで、周囲の方とのディスカッションや意見などを言われると、「なんで私がこんなに言われないといけないのかと」思い悩んでいたそうです。反対に周囲の人への批評など言うのは苦手だったそうです。日本に来てからはその点はいくらかは過ごしやすくなったと言っていました。
メールを送るのも、相手にどう思われるか、失礼な言い方をしていないかなど、あれこれ考えすぎてしまったりすることも多いそうです。彼女の話を聞きながら、私は自分のことのような気がしました。私もHSPで、周囲の雰囲気に敏感だったり、些細なことに一喜一憂したりすることが多く、人との関係性に悩んでいたからです。
彼女は趣味のダンスをしていると、どうも周囲から注目を集めてしまうことが多く、大変やりづらいと感じているそうです。モデルのような体形と身長がその要因のひとつでしょうが、本日そういった問題を皆で議論する時間がありました。話を聞くと彼女は十分練習した後の発表会ではだれに見られても大丈夫なんだけど、特に新しい曲を踊るとき、うまくできないとき、恥ずかしさを感じるといっていました。
別のHSPの人の課題でも人見知りが治らないという課題がありました。これらの問題は根底としてはおじではないでしょうか。事情を知らない人に自分を評価してほしくないという潜在的な意識が作用しているのではないかとの結論に達しました。例えば家族や兄弟はこれまでの自分をすべて知っているので、公平に見てもらえると安心感があります。何も知らない人はその時だけの発言や演技、パフォーマンスだけで結論を出してしまいます。だから緊張してしまうんだと。
彼女は、その気付きに満足しているようでした。「なるほどじゃあ私は、この曲は初めてです」というTシャツを着て踊ればいいね。というと周囲は皆笑顔で賛同しました。
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