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HSPが悶絶する漫画
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HSPが悶絶する漫画

僕の心のヤバイやつ　（秋田書店）　一生読むことが無いと固く信じていたラブコメディです。主人公：市川京太郎は屈折した考えをもち猟奇殺人の本を読み漁る陰キャ。一方、同じクラスにいるヒロイン：山田杏奈は美人で高身長、中学生なのにモデルの仕事をしている完全な陽キャ。陰と陽は延々と交わらず、市川はついに山田を殺害してしまうのか・・と思っていたら・・・作中の市川は善良で繊細な完全なHSP。山田とのデートで美味しいパンケーキ屋さんに行くも、市川はお金が無くケーキを頼めないが、山田に気遣わせないために「甘いもの嫌いだから」とうそをついてしまったり、泣いている山田にティッシュをあげたいけど直接あげられず、山田が座る机に前もって何気なく置いておいたり。典型的なHSPの挙動をしめしています。あー分かる自分もこんな体験あるという共感が湧き上がってきます。二人の距離が一歩づつ近づく描写は自分のことのように気恥ずかしい気持ちとワクワクが伝わってきます。自分も市川みたいな人間だったけど、こんな恋愛なかったなーとちょっと寂しい気持ちも湧き上がってきます。作者の桜井のりおさんはHSPなんだろうな。
六道の悪女たち　（秋田書店）　秋田書店が続きます。ろくでなしブルースや特攻の拓など有名なヤンキー漫画はあんまりおもしろいと思わなかったけど、これは面白い。ある日突然、不良の女の子から好かれるという特殊能力を身に着けてしまったいじめられっ子の主人公：六道桃助が織りなす学園ストーリ。まず引き込まれるのは登場してくる凶悪な女の子達が六道だけには溶けてしまいそうな笑顔で愛されようとしてくる描写、所謂ギャップ萌えにやられます。作者の画力もあり、ちょっと催眠術にかかったように女の子達が好きになります。（この効果はなんなんだろうSMみたいなものかな？SMわからないけど。）ただそこで終わらないのがこの作者のすごいところ、主人公六道は強くてなんでも言うことを聞いてくれる女の子たちに溺れることなく、みんなを正しい方向に進ませようと奮闘します。ストーリが進むにつれて不良ばかりの崩壊しかかっていた学園がみんなで楽しくて充実した生活を送れる場に変わっていきます。まだ５巻までしか読んでないけど。　　　　勝手に最終話の予想をすると、ある日、六道の能力が突如失われ、いままで愛されようと近づいてきた女の子達が離れてしまいます。いままでずっと一緒にいた最強の向日葵乱奈は気持ちの変化に気が付くものの、それでも皆を正しい方向に導いてくれた六道に惹かれ最後は二人で進み始める・・・こんなストーリはどうでしょうか？ああ考えただけで乱奈との別れが寂しくてしょうがありません。
セトウツミ　（秋田書店）　一体、秋田書店というか少年チャンピオンとは何者でしょうか？名作のオンパレードです。〇〇ンプなんて読んでる場合ではなかった。。寡黙な少年、内海とサッカー部を辞めて悶々としているが陽キャの瀬戸、二人が川沿いでひたすらだべるだけの物語。最初の1-2回読んだときは正直面白くないと思った。何回か読んでいると笑えてくる。そういえばなんか話を聞いているだけで面白いやつっていたけどそんな感じ。そいつもあった初日は全然笑えなかった。でも単調なだけじゃない、ドラマも入れ込んでくる。すっごいモラトリアムな雰囲気をだしながら、全然そんなことはなく、６巻あたりから一気に話が進む。様々なところに張り巡らされた伏線。一番感動した一言はまさか悪そうなおっちゃんの一言「あんたの方が病気ですわ」。是非、見てみてください。

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